読書の秋でしょ
今週のお題「読書の夏」
「○○の秋」というの食欲・スポーツ・読書など色々ありますが、その中でも最も由緒正しいのが「読書の秋」です。
そこを「夏」に変えてしまうのはあまりにも短絡的、というか風情がない。「夏に読みたい本」とか「夏の読書」とかならそんな目くじらたてないんですけどね。
そんなつまらない、分かりきってることを指摘するなと思われる方も少なからずいらっしゃるかとは思いますが、そういうのが気になる質(; ASD)なので、ご容赦ください。
ところで、上記リンク先では「『灯火』親しむべし」がなぜ読書のことなのか説明されていませんね。ちょっとと調べたところ
http://www.shoin-jhs.ac.jp/educate/tayori/y13_0902.html
2012/07/24(火)安東省菴書「韓愈符読書城南詩横巻」 | 筆記〜書の虎の巻
あたりが参考になるでしょうか。後に「簡編(かんぺん)卷舒(けんじょ)すべし」と続くわけですね。それなら納得。
といきたいところですが、
などを見るに、「灯火親しむべし」だけで読書の意味を含みそうです。
韓愈が生きていた時代(唐代、八世紀末〜九世紀)を思うに、まだまだ多くの人は夜明けと共に起き、日暮れと共に就寝していたのではないでしょうか。油(ごま油?)がどの程度高価だったかは分かりませんが、そんな時代にわざわざ夜を明るくしてまでしたことといえば、それは読書や勉強しかないでしょう。というわけで「簡編可卷舒」がなくても「燈火稍可親」だけで「読書の秋」になるのでしょう。
時代は違えど「蛍の光」でも歌われていることですし。
そんなこんなで、お題は半ば無視、「読書の秋」について書いてみました。